来年16歳になる私の娘へ、日本の私の父母が、車を買う援助をしてくれるといってくれています。
日本円で100万ほど送金してくれるというのですが、私宛の銀行口座への送金だと、私宛の生前贈与になってしまうのでしょうか?
娘に口座を作らせて、そこに送金してもらったほうがいいのでしょうか? その場合は孫への生前贈与というかたちなるのでしょうか?プレゼントには金額が大きすぎ?
送金するにあたり、日本の税務署に報告したり、アメリカの税務署に報告したりする義務はあるのでしょうか?
税金など払うようにならないような金額でおさえたいのですが、、、
ネットで探して見たけど、教育資金のことばかりヒットして、車を買うようなプレゼント的な意味での送金についてはよくわかりませんでした。
もしご存知でしたら教えていただけないでしょうか?
日本の祖父母からアメリカ人の孫への送金
米国非居住者になった場合の各種口座の扱い
先日、もし日本に帰国しないといけなくなった(あるいはそうでなくてもアメリカ以外の国に住むことになった)場合、現在保持している各種金融機関の口座はどうなるのかというのがふと気になり、問い合わせて確認してみた。その結果をざっとまとめると以下のような感じ:
Vanguard
- アメリカ非居住者になった後も口座維持可能
- Mutual fund dividendの分配金は継続される
- Mutual fund, ETF, 一般株式も継続して購入(より正確には”establish new positions”)可能
- 売却が可能かは未確認(だが購入が可能なくらいなので可能だろう)
- (少なくとも筆者の現勤め先の)401(k)口座は維持可能(ただし退職していれば当然新規拠出不可)
- IRA口座も維持可能(拠出も可能かは不明だが、日本に帰国したような場合はIRS的拠出可能条件を満たさないことが多そう)
- アメリカ非居住者になった後も口座維持可能
- 通常の株式やETFは引き続き売買可能
- 保有しているmutual fundの売却は可能
- Mutual fundの新規購入は不可
HSA Bank のHSA
- 非居住者になった後の口座維持は不可
Fidelityでは維持可能だというのはだいぶ前に確認していたのだが、一応いまでも変わっていないことが確認できた。また、筆者にとっては意外なことにVanguardが非常に寛大だった。以前どこかでVanguardの口座はアメリカ非居住者になると維持不可能と聞いた気がしていたのだが、ポリシーが変わったのでないとすれば完全な勘違いだったことになる(以前作った税優遇口座についてのスライド でも「真偽不明の噂」としてVanguardでは維持できないかもと書いていたのだが訂正した)。
一方、半ば予想はしていたが、HSA Bankの口座はやはり居住者専用だった。どこか他に非居住者でも維持可能なHSAがあればそこに移すという手はあるかもしれないが、ひも付きの運用口座までまとめて移管はできないだろうし、そもそも非居住者の口座維持を認めるHSAが存在しているのかどうかもいまのところ定かではない。となると、以前のblog にも書いたように、帰国のためにいざ口座を閉じないといけなくなった場合に課税と(年齢次第では)ペナルティを伴うnon qualifiedの引き出しをできるだけ避けられるように、未請求の医療費の記録をしっかり残しておくことがますます重要になりそうである。
非居住者対応は今後も変わる可能性があるだろうから、現時点での情報が実際に必要となるときまで有効かどうかはわからないが、少なくとも噂や推測レベルでなんとなく理解(or誤解)していた部分をはっきり確認できたのは収穫だった。
ところで、これまで筆者はとくに課税口座では一般のmutual fundではなく対応するETFを買うようにしてきたのだが、その主な理由が実はこの件に関係している。将来もしアメリカ非居住者になることになった場合、Vanguardを解約せざるを得ずFidelity(もしくは他の非居住者の口座維持を認めている会社)に資産一式をtransferするようなことになった場合、Vanguardのmutual fundなどだと売却時の手数料が高い(と思っていた)というのが理由である。一方、ETFなら通常の株式などと同じで数ドル程度の手数料で売却できる。Vanguardのファンドの場合、多く(全部?)のケースでadmiral classとETFのexpense ratioは同じだし、ETFだと分配金を自分で再投資する必要があって面倒な上、(Vanguardのメジャーなファンドならあまり問題ないようだが)本体のファンド価額との乖離問題もあったりと、少なくともadmiral classのファンドを買うだけの資金があれば通常わざわざETFを選択する理由はないのだが、遠い将来の可能性を考えていままでこれらを我慢してきた。しかし、Vanguardにmutual fundのまま残しておいて必要なときに売却できるとなればそんな苦労も必要ないということになる。さらに言うと、実はFidelityの場合だとVanguardのファンドはFundsNetwork Transaction fee funds というカテゴリに属するようで、これだと売却時には手数料がかからないらしい(“You will only be charged a transaction fee when you buy a FundsNetwork TF fund, not when you sell one.”とある)。今頃になって調査が甘かったことに気がついてしまった…
「米国非居住者になった場合の各種口座の扱い」について
米国非居住者になった場合の各種口座の扱いに関する投稿です。
日本に帰国したり、別の国に行ったりした場合に自分の口座がどうなるかは気になりますよね(その可能性がある人には)。Vanguardが意外と寛容なのには驚きました。金融関係は規制などもどんどん変わるので将来扱いが変わるかもしれませんが、現時点でどうなっているかが分かればまずは安心できますよね。
続きを読む401kが減る。。。正しい運用について
こんにちは。
主人の401kで質問があります。自分のものではないので口を挟まないようにしていましたが、家購入にあたり書類を提出、その際久々にステイトメントを見ると、Fiderity のAA super savorでは、マーケットバリューチェンジで5千ドル 近くがマイナスされていました。
100% stock Investment でAB LG cap value とAB Balanced に半分づつとなっています。
自分の理解では、401kはたまにチェックはすれど、頻繁にプランを変えないでそっとしておくものと捉えていたのですが。。やはりこうしてマイナスが出てみると、アクションをとらないと、まさか将来的にゼロになってしまうかと心配になります。
プランを変えたほうがいいのでしょうか? 主人は全然介しておらず、運用もしないで放置しているので、アメリカの株価が好調だった昨今、もったいないと思っていましたが、マイナスではもう放っておけない気分です。とはいえ、どうしたものかの知恵もない私で困っています。
どうかアドバイスをお願いいたします。
Hana
たびたびお世話になります。
下に401Kが減る、という投稿目にしました。
ここのところ株価が下がっているのは知っていたのでちょっと勇気がなくてチェックしていなかったのですが、
勇気を出して確認したところ、YTDでかなりの目減り、今年になってマッチングと合わせて搬出している分くらいロスしてました(涙)
今年の初めに久しぶりにポートフォリオを見直したところでした。
(変えても変えなくても全部だた下がりですけど。ちなみにメリルリンチです)
信条として、下がってしまった今は触らず回復を待つ、と思っていましたが正しいですか?
それとももう一度見直すべきでしょうか。
今はすべて株ですが、例えばボンドなどにするとか、です。
それとも今まで搬出した分はそのまま手をつけず、
これから搬出する分をボンドとかにする、が正しいでしょうか。
30Kくらい下がっていてちょっとくらっとしました。
のんきすぎますね。
私もお勧めにあった本を予約しました。
続きを読む万が一の時に日本の家族にお金が渡るためには
いつも勉強させていただいています。私はアメリカに住み社会人として働いています。アメリカでは不動産は持っていませんがわずかな貯金はあります。
私に万が一のことがあった時に日本の家族にちゃんと貯金が渡るためにはどうすればよいのかと考え始めました。アメリカに財産を残したい相手・対象はいません。たぶん銀行名や口座番号などを渡しておくだけではダメですよね?土地柄、日本人の弁護士さんもいないので、こちらで遺言書を作ったところで英語がまったくできない日本の家族とスムーズに連絡が取れると思えません。
401kや生命保険は死亡時の受け渡し人が決められるのでいいのですが、Suntrustに聞いたところではSocial Security Numberがない人をいわゆるPayable-onDeathに指名することはできないと言われました。
お金のことなのでこちらの知り合いに頼むというわけにもいかないし、どうしたものかなと思っています。同じような状況の方いらっしゃいますか?どのように対処されているかぜひ教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。
続きを読む金地金の持ち込み
アメリカへ金地金の持込をしたことがある方いらっしゃいますでしょうか?
金地金のバー(500g)のアメリカへの持ち込みを考えています。税関のHPから以下のように理解したのですが、あっていますでしょうか?
・関税(やその他税金)はなし
・税関申告書による申告が必要(バーについては、FinCEN 105 の申告の必要なし)
もしご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。よろしくお願いします。
https://help.cbp.gov/app/answers/detail/a_id/322/kw/gold%20limits/sugges...
資産配分見直し計画
中国のショック以降、今年はもともと伸び悩み気味だったアメリカの株価が急落したせいか、いろいろなところで、(個人の)資産運用の内容を変えた方が(もっと端的に言えば、値下がりしている資産を売った方が)いいのではないかというような意見や質問を見かけるようになった。このような問いに対する筆者個人の意見は、「値下がりだけを理由に何かを変える意味はないが、現在の運用内容が本来適切でなかったのならそれを見直すという考えはあり得る」というものなのだが、いずれにしても筆者自身の運用(当然だが値下がりしている)を昨今の状況に合わせて何か変える必要があるとは思っていなかったので、自分の問題として捉えてはいなかった。しかしよく考えてみると、「(筆者の)現在の運用内容が本来適切でない」という可能性はあり得る。振り返ってみると、現在(目標としている)ポートフォリオ を策定したのは約4年前で、見直す必要があるほど長期とは言えないながら、すでにそれなりの期間が経過している。誰にとっても値下がりは気分のいいものではないので、「前回の判断は間違いだった」という答えに安直に飛びつきやすいという危険もあるのだが、せっかくの機会なのでここで少し検討してみることにする。
まず、最近の(とくにアメリカの)株価の下落について、愉快でないとはいえ大慌てするほどのものでもないというのが筆者の認識だったのだが、その点についても定量的に確認してみる。アメリカの株式の代表的指数であるS&P 500は2015年はじめから9月末までで約6.7%下落している。また、終値で年初来の最安値を記録した8月25日まででは約9.3%下落している。(今後さらに下がるかもしれないが)9.3%の下落はどの程度特殊な状況なのだろうか。
ifa.comというfinancial planningの会社(検索してたまたまヒットした)が提供しているツール によれば、1985年9月1日から2015年8月31日までの30年間におけるS&P 500の年率のリスク(標準偏差換算)は15.23である。なお、30年という期間は短すぎず長すぎずというところで恣意的に選んだ値。一般には期間を長く取るほうが統計としての信頼度は高くなるだろうが、あまりにも昔の期間が含まれると逆に現在のリスクの概算値としての精度が落ちるのではないかと思って区切っている。一応、1987年のブラックマンデー、2000年頃のドットコムバブルとその崩壊、2008年にかけての住宅バブルとその崩壊、さらにその後の回復期と一番最近の下落、といった大きな出来事が含まれているので、それなりの信頼性はあるだろう。
ここで、いま現在におけるS&P 500からの平均年率期待リターンを7%と仮定し(これも長期金利+5%くらいということで恣意的に選んでいる)、リターンの変動が正規分布に従うとすれば(これも大胆な仮定で、おそらく正しくないが、当たらずとも遠からずかつ計算が楽ということで選択)、9.3%以上の損失になる確率は14.2%。任意の年において、およそ1/7くらいの確率でこの程度の下落は起き得るということになる。これを大きいと見るか小さいと見るかは人それぞれかもしれないが、少なくとも世紀の暴落というレベルではなく、数十年の期間を想定して運用していれば何度かは起こるのが普通だということにはほとんどの人が合意するだろう(ちなみに金融危機のあった2008年にはS&P 500は40.1%下落している。同じ値と仮定による計算では、40.1%以上の下落になる確率は0.1%である)。
普通に運用していればこのくらいの下落にときどき出会うのは仕方ないと思ったとして、「普通でない」運用をしてそれを避けることはできるか(できたはずであるか)、というのが次の問題だろう。株式(たとえばS&P500)のようなハイリスクの資産の割合を下げること、同じ株式でもアメリカ(たとえばS&P500)以外の国の株式にも分散投資して全体的なリスクを下げることはある程度誰にでもできる(という意味では「普通の運用」の範囲内だと思うが)。それを超えて損失を避けつつ長期間にわたって株式なみのリターンを得たいと思った場合は、一般的にいって、相場の先行きを長期間にわたって正確に読み続ける能力が必要になるだろう。これについては筆者は自分にその能力はないと思って諦めている。
したがって、確認すべきなのは結局、現状のポートフォリオによるリターンのブレが策定時に想定したリスクの範囲内で抑えられているか、次いで期待したようなリターンが得られているかということになる。筆者は、約4年前の検討を概ねもとにした配分のポートフォリオでの運用を目指している(ただし、筆者の怠慢を含む諸般の事情により、現状の実際の配分は当時考えたポートフォリオからはまだかなり離れている)。下のグラフは筆者のアメリカ在住期間(2008年以降)の、この配分でのおもな資産クラスおよび全資産の年ごとのリターンを示したものである(ただし「全期間」には、ほとんど日本の株式だけだった日本在住時のリターンも含まれている)。
2008年からの7年半ほどの間についていえば、標準偏差換算のリスクは12.89。ポートフォリオ検討時の想定リスクが13.06であるから、それほど悪くないといえそうである。また、今年の下落に関して言えば、米国株式については9月末までで-6.52%でS&P500の下落率より悪い(これは年の前半に401(k)で買い足してた分の効果だと思われる)が、先進国全体で見ると-4.17%、米国よりさらに下がっている新興国株式の効果が含まれる全資産でも-5.82%ということで、多少ながら分散した効果は出ている。また、当初は半信半疑だったが、この7年半だけを見るとREITへの分散効果もそれなりに認められる。ポートフォリオ策定時の先進国株式との相関係数は0.7を想定していたが、実際には0.65、米国株式との相関でも0.72なので優秀と言える。
一方、リターンについては、期待した実績は挙げられていない。ポートフォリオ策定時では年率6.12%を期待していたが、(全期間での)実績は4.14%である。グラフからもほぼ明らかなように、この乖離の最大の原因は新興国株式の不振だろう。ポートフォリオ策定時の想定では9%を期待リターンとしていたところが、実際には全資産クラスの中で唯一マイナスの-4.96%である。これに加えて、そもそも株式全体のリターンが想定よりも低めだということも挙げられそうである(この7年半通算ではアメリカだけは例外だったが、今回の下落が示すようにそれもさすがに陰りが見えてきた)。ただし、これだけ低金利が長く続いていれば株式のリターンが伸びないのもやむを得ない面もある。また、いままでのところは物価もさほど上がっていないので、資産運用をインフレとの競争という観点で考えるなら低リターンだからといって過度に心配する必要もないだろう(物価が上がらないこと自体は経済にとっては心配すべきことだろうが、それに対して筆者が何かできるわけではない)。
そこで、検討すべき問題は、おもに以下の2点だといえる:
- 新興国株式に期待するリターンを見直す必要があるか
- 現在のような全般的な低リターンの傾向が今後も中長期的に続くと想定すべきか
いずれの問題も、「相場の先行きを長期間にわたって正確に読み続ける能力」のない筆者にとっては難問である。素人が雑音に惑わされて適当な予測をして大きく外す結果になるというのが関の山という気もするが、それを承知で少し思考実験してみると、
- 新興国の経済は少なくとも中期的には厳しそう。とくに、中国・ブラジル・ロシア(この3カ国でVanguard新興国ファンドの4割を占める)あたりは経済的and/or政治的に数年は伸び悩みが続くのではないか
- とはいえ、単純に平均への回帰ということだけを考えても、このままいつまでもマイナスリターンが続くと思い込むのも危険だろう
- (とくに先進国の)株式の低リターン傾向は、アメリカの減速に加えて日欧の超低金利が当面続きそうということから考えても数年は持続するのではないか
10年を超えるような長期になるとまた事情は変わるだろうが、仮にこのような想定のもとに、期待リターンを調整して、前回と同じ条件で最適な資産配分を求めると以下のようになる:
- 先進国株式: リターン5%, 配分64.85%
- 新興国株式: リターン6%, 配分0%
- 債権(fixed income): 1.5%, 配分32.94%
- REIT: 6%, 配分2.20%
この場合で全体のリスクは11.78、期待リターンは3.87%である。なんと、新興国株式への投資はゼロにすべきという結果になってしまった。また、REITもごくわずかな配分ということになっている。
しかし、ある意味では現在の状況を適切に捉えているともいえる。想定リターンは以前よりも実績値にかなり近づいているし、新興国株式の配分をいきなりゼロにするのはやり過ぎだとしても、当分追加投資は控えてもいいと考えると予測に合っているともいえる。REITもこれまでは割とよかったのだが、FRBが利上げをすると明らかに伸び悩むだろうから、わざわざ売るとまでは言わなくても追加投資はおさえるのが賢明かもしれない。
以上のようなことを踏まえて、一方では前回ポートフォリオ策定からまだ4年弱しか経っていないこと、そもそも現実の資産配分もいまだそこへ向けての調整中であることなども合わせて、当面はもともとの配分を目指して調整を続けつつ、先進国株式への追加投資を優先するように意識して微調整しようかと思う。また、リスクについては概ね想定通り制御できているので全体的なリスク資産の比率は変更しない。収入レベル等の家計の状態は以前より悪いわけではない: 借金はないし、一応クビになることもなく働いていて、家賃の上昇を賄える程度には昇給もしている。いまの勤め先がすぐに潰れるということもたぶんなさそう。また、4年分年は取っているのだが、いまのところ引退までの時間が減ったことによる調整が必要だとは思っていない。一方で、当分の間は全体の平均で4%程度の地味なリターンが続くことを覚悟しつつ細々と運用を継続しようと思う。
続きを読むFRBがクレジットスコアと・・・
ポッドキャストでニュースを聞いていたら、FRB(アメリカ連邦準備銀行)がクレジットスコアとCommited Relationship (日本語で言えば真面目な関係?=夫婦がほとんどかな)との関係を研究した結果を公表したとのこと。なんだろう?と思って調べてみたら、このペーパーの事のようでした。
https://www.federalreserve.gov/econresdata/feds/2015/files/2015081pap.pdf
ネットで検索すると簡単にまとめた記事がありました。
http://blog.credit.com/2015/10/do-people-with-high-credit-scores-have-be...
それによると、クレジットスコアが高いカップルの方が関係が長く続く(離婚したり別居したりしない)らしいです。まぁ、なんとなく分かりますね。お金の管理がきっちりしている人のほうが、男女関係もきっちりするのかもしれません。
夫婦は似てくると言われますが、長く一緒にいるとクレジットスコアも同じような数字になるらしいです。さらに、付き合いだした時のスコアが近い数字の方が良いなど、「クレジットスコアでこんな傾向まで分かるのか」と思う内容です。FRBはこんなことまで研究しているのか、と思ってしまいます(笑)
もっとも私はこのペーパーを詳細に読んでないので、全体のうち、何%の人が当てはまるのかとかは分かりません。統計に詳しい人や論文を読み慣れている人だったらペーパーを読んで正確に理解するのも面白いかもしれません。
続きを読むPFIC税制相続編: 追記
以前、PFIC stockを相続してしまった場合 についての筆者の調査結果をまとめたのだが、それについての追記。国際税務を扱う事務所の人(らしい)がPFIC関連の話題について隔週で出しているメールマガジン
(あまりにマニアックな題材…)があり、筆者は勉強のためにこれに登録している。その最新号
がまさにこの相続問題を扱っていた。
この内容によると、前回のblogで書いたstep-upに関する筆者の理解は根拠も含めて正しいようである。
それに加えて、筆者自身が思い至らなかった点についても解説されていた。「非居住外国人から相続したPFIC stockの相続人の保有期間はどうなるのか」ということである。このひとつ前の号 では、同じ問題について被相続人が(税法上)アメリカ人である場合が扱われていて、それによれば、このケースでは被相続人の保有期間を相続人が引き継ぐのが原則らしい(お気の毒様なことである…)。ただし、それについての記載はproposed regulationにしかなく、その法的な効力をどう解釈するかはかなり微妙なようだ(proposed regsの位置づけについてはPFIC税制全般について書いたエントリ
でも触れた)。
一方、被相続人が非居住外国人だった場合、このメルマガの解説によれば、proposed regulationsも含めて税法で明記された規定はなく、”general rules”によって決定されると考えられるらしい。その一般の場合として参照されているのがIRC Section 1223(9) で、その(B)によれば、「basisがstep-upされた資産を被相続人の死後1年以内に売却した場合は、保有期間が1年を超えているものとみなす」ということになっている。これは、PFICではない通常の株式のような場合に、相続後すぐに売却したとしても長期キャピタルゲインの優遇税率が適用されるようにするという一種の優遇措置だといえる(なお、相続後実際に1年を超えて保有すればいずれにせよ長期扱いになる)。ところが、相続したのがPFIC stockである場合、保有期間が長期になってよいことは何もない。そもそも保有期間に関わらずordinary income扱いであるし、期間が1年を超えていればゲインがexcess distributionとみなされて最高税率と延滞利子のペナルティを受けることになる。また、それを受け入れるにしても計算のためには具体的にいつからなのかが決定できないといけないが、「1年を超えているものとみなす(considered to have held such property for more than 1 year)」という曖昧な表現ではその点でも困ることになる。
メルマガの著者は、個人的な見解として、IRC 1223(9)の規定はそもそも優遇のためであり、一方でPFICの税制は基本的に優遇を受けられないようにする趣旨でできていることから、ここではIRCの規定を字面通りあてはめる必要はないのではないかと言っている(明記はしていないが、その場合は相続した日が保有期間のはじまりとみなされるのだろう)。また、この曖昧さによるIRSの対応の揺れを気にする場合は、あえて1年を超えて保有しIRC 1223(9)の規定外とする選択肢もあるだろうとしている(ただしその場合、売却年より前の保有期間について超過税率と利子を払わなければいけない)。
筆者は、それに加えて、もしそのPFIC stockがmarketableであるなら、mark-to-market electionをしておく手もあるのではないかという気がしている(marketableやmark-to-marketについては前回のblog参照)。このとき、もし前回のエントリでも書いた”transition rule”と同等の措置が相続年に適用されるのなら、仮にその年のうちに売却してIRC 1223(9)が適用されたとしても、実質上はstep-up後のbasisと売却額の差額分についてordinary incomeとして課税されるだけで済みそうな気がする。また、この場合は、1年超保有してから売却してもexcess distribution扱いは防げるはずである。途中の含み益(あれば)に毎年課税される問題は残るが、1年経ってすぐに売るつもりでいるなら税金の一部を前払いすることにはなるものの許容できる場合も多そうだ。ただし、メルマガの著者同様、筆者は「法律家でもなければ立法者でもない」ので、この見解の妥当性についてはまったく保証できない。
PFIC税制についてはかなり調べたつもりでいたのだが、まだこんな罠が残っていたとは、おそるべしである…。
続きを読むノーベル財団と米カルパースの運用目標
http://media.yucasee.jp/posts/index/14838
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM1600P_W4A910C1EAF000/
なかなか興味深かったです。関心のある方はみてみてください。リスク回避の仕方が反対だそうです。
続きを読むアメリカで日本株購入
いつもこちらで勉強させていただいております。
日本の銀行預金におきっぱなしの日本円があるのですが、アメリカの証券会社に口座を開設、円建てで送金し、日本円のまま日本株/ETFを購入したいと思っております。そこでおすすめの証券会社はありますでしょうか?
少し調べたところ、Interactive Brokersがコストや商品の面で優れているようですが、初心者なので使いこなせるのか?不安です。
もしおすすめの証券会社がありましたら、アドバイスいただければと思います。よろしくお願いします。
New York Life
お久しぶりです。
個人事業主としてしばらく働いてきたのですが、会計士に年末までにS Corporationを設立することを勧められました。そしてなんのプランもできていない私にファイナンシャルプランナーを紹介してくれました。New York Lifeの人です。まだアポは取っていません。一応、ビジネスの運用と障害児のいる家庭のことに詳しい人として紹介してもらったのですが、New York Lifeって生命保険だのAnnuityだのを売る会社ですよねえ?そこの商品勧めるだけなら嫌だなあと。まあ直接本人に聞いてしまってもいいのですが、その前に評判を聞ければ幸いです。
F1ビザのステータス、日本からの給与
初めて投稿いたします。
現在日本在住、来年F1ビザのステータスでアメリカ留学予定の者です。同族法人に勤務しておりまして、日本の証券会社の法人口座において日本株、FXなど取引きしており、その利益から給与を取っています。日本の住民票を抜いて渡米した後も学業の傍らこの取引を継続し、日本の銀行口座に法人からの給与を振り込んでもらう予定です。
F1ビザですと連邦税では5年間は非居住者扱いとなり、日本からの送金には一切課税されないという情報を見ました。一方日本の国税庁のサイトでも「非居住者が国外で得た所得は日本では非課税」となっております。
単純に文面からですと、私は約5年間はどちらの国でも税法上の非居住者となり、このような給与送金はいずれの国からも課税されないということになりますが、その理解で正しいのでしょうか。またF1ビザは学業専念という原則があるようですが、アメリカ企業で雇用されることが無いこちらのケースでは問題はないという理解でよろしいのでしょうか。どなたか似たような経験がおありではないかと思い、投稿いたしました。よろしくお願いします。
Robinhood
以前すこし触れさせていただいたようにRobinhoodにアカウントを作ってお金を落としてみました。
前回の売りと当時にテストで$1kまずやってみて、その後ダブルボトムを確認した後に遊び金の1/10分の$6kに増やしました。
もう昔のように細かく売買する暇も気力もないのでVTI買って放置してるので手数料無しの恩恵は個人的にはほぼ皆無ですが、結論から言うと、アリだと思います。Robinhood。
ただ、たとえFINRA/SIPCで$500kまで守られているとは言え、一回何かあったりするとしばらくの間自分の意思で自由にお金を動かせませんから、こういった新しいビジネスモデルなFinancial Institutionは要注意です。
無くなっても生活に支障がない趣味投資金としても1/10ぐらいが適切かと。
Robinhoodは口座確認やオーダーその他すべてのインターフェースがSmart Phone(ないしはTablet)の専用applicationのみで提供されているので、普通のWeb Browser等では確認できません。
が、この専用appが意外とさくさくしてるし必要最低限のものは一揃えあるから十分といった感じです。余計な機能でゴテゴテしていない分直感的かつ軽快な動き。
デイトレに耐えうるほどの精度はありませんが、売買のレスポンスも早いのでスイングトレード程度の人向けには最適なんじゃないでしょうかね。
ログイン自体は4桁のPINで行います。
以下、ちょっとスクリーンショットを交えてレビュー。スマホスクリーンショットを編集するのが面倒くさいので金額とか一切消していません(笑
ログイン後はアカウントサマリーが出ます。下のような感じ。robinhood0
現在のAccount Valueが1Day/1Week/3Months/6Months/1Year/All-Lifeのいずれかのグラフ付きでみれます。ついでにBuying Powerもひと目で見れて便利です。
アカウントオーバービューでは下のような情報を一覧できます。Uncleared DepositやUnsettled Funds等もひと目でわかるので使いやすい。
robinhood2
オーダーヒストリーも「いつ、なにを、いくらで」と最低限必要とする情報が簡単に見れて楽ちんちん。
robinhood3
流れ的には、最初に試し買い(Aug 21)をしてボトムを見て追加(Sep 3)したもののダブルボトムつけそうに見えたので撤退(Sep 18)、ダブルボトムを確認後再度買い(Oct 2)で放置・・・というのがまるわかり(笑
以前個別株を売っぱらった時の残りの資金もまあ似たような感じでMain Brokerage(Wells Fargo)にいれてますが、こちらもVTIだったり。やる気は果てしなく少ない。趣味が趣味じゃなくなりかけている感じです。個別株の研究とかする気が失われてます。。。
アカウントオーバービューの下部では下のように保有Stock(VTI)と枚数がでます。
またWatch Listを作成してWatchすることも可能です。
robinhood4
上の検索アイコン(虫眼鏡)で入力をするとdealできるstock/etf等がincrementalに検索できます。下のSSは"goo"と打ってみたところ。
robinhood5
で、それを選択して"BUY STOCK"ボタンを押すと"Market Buy"ページに行きます。
ここで枚数入力、その後したへSwipeするだけで購入完了。
robinhood6
またエクスクラメーションマークをタップすると、現在の資金で最大何枚購入できるかを表示してくれます。
robinhood7
簡単な紹介ですが、結構いいと思います。私の個人的な問題は、「MMF口座に資金を入れて」「オーダーを出す」という2段階を踏まずにLinkしている通常のDeposit Accountから直接お金を引っ張ってくれるWells Fargo + Wells Tradeに慣れちゃったのでMoney Transferの4日というのが微妙にかったるい事でしょうか。
最後にPros/Cons
Pros:
- なんといっても取引手数料無料
- さくさくアプリ
- 高レスポンス
Cons:
- スマホ・タブレットからのみのアクセス
- アプリ単体は売買必要最低限の機能しか無い
- ビジネスモデルに疑問符
Margin Accountはまだ提供していないようですが、出来てからどうなるか・・・ですかねえ。
続きを読む携帯電話変更2015 その4
携帯電話変更2015 その3の続き。
私のNot-smart phone使って2ヶ月後であるが、プリペイドで月5ドルぐらいである(笑) 正確にいうとT-mobileはちゃんとした領収書をくれないので、よくわからないのであるが。。。
さて発見した記事によると、
日本でケイタイ電話を使う – そのまま使える!
ということで、そのまま使えるようである。ドイツ経由でウィーンに行った時も普通にT-mobileにつながっていたみたいだし、日本に行く時も、携帯電話かりずにこのままいってみるのもいいかもしれない。携帯電話借りると、取りに行ったり返したり、あとで料金払ったり面倒だし。
私の記事をみて、Virgin mobileからT-mobileに変更して、電話とテキストメッセージだけ契約にした友人がいた。 その友人によると、地図はCashe (キャッシュ)で見れるらしい。試しにシカゴに遊びに行った時にに、私のNot-smart phoneをWiFiにつないで「今日行くところ」の地図をダウンロードした。WiFiを切ってもそのまま見れる。 すばらしいじゃん。 これで電話で事前にルートしらべて自転車でウロウロすればいいのか!
今日の教訓 Not-smart phone結構使える!
過去のブログ
・携帯電話変更2015 その3
健康保険また変更! 2015年
Open enrollmentの季節になった。Open enrollmentというのは次の年の保険とかを選ぶことである。毎年Flexible spending accountにいくら入れるかHMOの選択はどうするか、でも一番安いやつでいいやー、とか思って適当にしていたのだが、今回は大学が大改革中なのかなんなのか、パンフレット送ってきた!
HMO消滅!
HMO(Health Maintenance Organization)
HMOはアメリカの健康保険制度の主流のひとつです(もうひとつはPPO)。
主流が消えてしまった(涙)
ということで、PPO (Preferred Provider Organization)とHealth savings planというものになってしまった。勉強するのめんどくさいー。ぐだぐだしているうちにOpen enrollmentの季節が終わってしまうと困る。いきなり忙しくなって忘れるとかいうのはよくあるのである。とりあえずPPOに設定しておき、FSAの金額も設定してから勉強(笑)
もらったパンフレットと
JinmeiさんのHSA引き出しデビュー と、HSAデビュー記録
を参考にした。
ボストン大学のデータはこっち 。
うちの大学病院のネットワークの病院に行き、generic(後発薬)を使い、単身者の場合の金額を比較。
PPO
Monthly payment $155.13 年間$1861.56
Deductible $250
Office visit $15
Emergency room visit $100
Prescription $8
Out-of-pocket maximum $2,500
FSA (Flexible spending account) にお金を入れておくことができる。
FSAに入れれる金額の上限は$2550.
そのうち大学がFSAに入れてくれるお金は$125
FSA accountはP&G Group。
BU health savings plan
Monthly payment $119.35 年間$1432.20 (PPOとの差額$430)
Deductible $1,500
Office visit 10% after deductible.
Emergency room visit 10% after deductible.
Prescription 10% after deductible.
Out-of-pocket maximum $3,000
HSA (Health savings account)にお金を入れておくことができる。
HSAに入れれる金額の上限は$3350.
そのうち大学がHSAに入れてくれるお金は $250
HSA accountはFidelity investments。
違い。
1. FSAに入れておくお金は毎年消滅してしまう。正確にいうとFSAのお金は決まった金額は次の年に繰越ができるが、使わなかったら消える。HSAは職を変えようがなんだろうが手元に残るらしい。
2. 私は一年に一回Primary care physician(かかりつけ医者)とお話をすることにしているが、そのお医者さんとのお話金額、血液検査、ワクチンとかも全部、$1500になるまで払うのかしらー? しかも去年はハーフマラソンの練習していて大腿骨のあたりが痛くなった。筋肉つけずに走ってたからかもしれないが。スポーツドクターに診てもらったあげくMRIも受けたが。。。 その請求書で保険が大半を払ってくれたけど、そういうのがどうなるのか不明。 いや、調べればいいんけれど、調べるのめんどくさい(笑) PPOのほうは「Walkerさんちの例」が載っているのだが、Health savings planのほうは「Walkerさんちの例」が載ってない。これわざとかしら?
面倒だからPPOにしよう。
ついでにFSAに大学がお金いれてくれるんだったら、FSAに入れておく金額下げてしまおう。
今日の教訓 Health savings planをちょっとだけ勉強。
過去のブログ
・大学のFSA(flexible spending account)の変更
・2012年の保険とflexible spending account
・Flexible Spending Account
Open Enrollment 詐欺に注意!
1年に一度、健康保険の内容を変更できる期間をOpen Enrollmentと言います。多くの企業では11月から12月、Obamacareの場合は11月1日から翌年の1月31日までがこの期間に当たります。Kayさんがブログで書いているように複数ある保険プランからどれを使うか選択したり、Flexible Spending Account(FSA、医療費積立みたいなもの)にいくら拠出するか決めたりします。
最近、このOpen Enrollmentの時期なので、それを利用した詐欺の電話がよく掛かって来ました。Voicemailをちゃんと残していくタイプの詐欺で、もう消してしまったのですがだいたい覚えてる範囲だと「Hi, this is Charles. I have an important message about your open enrollment.」とかなんとか言います。おそらく、電話をかけ直すといろいろな理由でカード番号やら社会保障番号を言わせて詐欺に使ったりするのでしょう。
もしこういった電話があっても決してその番号にかけてはいけません。もし医療保険のことで話す必要があるのであれば、自分の会社の担当者に直接連絡するのが良いでしょう。またObamacareのページには詐欺に使われている番号も載っています(これで全部ではなく、僕に掛かって来た番号はリストされていないものでしたが)。
Protect yourself from Marketplace fraud
https://www.healthcare.gov/how-can-i-protect-myself-from-fraud-in-the-he...
ちなみにですが、僕はこういったOpen Enrollmentの詐欺電話には絶対騙されません。どうしてかというと自分の会社のOpen Enrollmentの時期は年末ではなくて4月だからです(^^)
続きを読む401Kにどのくらい入れれば
何もわかっていないもので大変恐縮なのですが、
分かる方がいらっしゃいましたら教えてください!
401Kにどのくらい入れれば節税になるのでしょうか?
計算方法や目安を教えていただければと思います。
現在マッチングが4%なので自分も4%入れています。
このままだとTax Return時に還付がなさそうな気がしています。
いつもあわててIRA口座に最高額(5500ドル)入れて
お茶を濁しています。
今年は年末までに401Kにある程度お金を入れて
かけこみIRAをやめたいです。
ターボタックスで計算してみたいのですが、
源泉徴収の用紙がないので(まだ時期が来ていないので当然だと思いますが)
どうやって試算すればいいのかもわかりません。
他に節税になるようなもの見当たらないのと、、
貯蓄しかしていないので使わないお金なら401Kに入れて
節税したいと思いました。
どうぞよろしくお願いいたします。
続きを読む無事、米国籍放棄出来ました。
お久しぶりです。再帰化者です。6月末から4か月以上経ちました。
前スレッドが長くなり過ぎたので、新しいスレッドで現況報告させて頂きます。
もし、前スレで米国籍離脱を考えていた「後に続く」さんがいらっしゃいましたら、参考にして頂ければ幸いです。
無事、米国籍放棄出来ました。前スレッド通り、2回面接がありました。
1回目の面接で、やっぱり国籍放棄のデメリットについてさんざん言われました。その後、良く考えるように言われました。その時、私のケースでは、アメリカ人が「日本に帰化する事によってアメリカ国籍をrelinquishする」ので、2,350ドルは免除されると言われました。生まれた時から日米2重国籍持っていて、国籍を整理したいから米国籍をrenounceする場合2,350ドルかかるのだそうです。(お金がかかるかどうかは大使館が決める事なので、私は責任を持つ事が出来ません。)
2回目の面接は1か月待ってから予約を入れる事が出来ます。例えば5月1日に一回目の面接に行ってきた場合、6月1日以降に大使館に「それでも私は米国籍を放棄します。2回目の面接の予約をお願いします」と言い、大使館が「(例えば)それならば8月1日かそれ以降の第1希望から第3希望までの日時を教えて下さい。」となります。
そこで注意しなければならないのは、一番早い日を選んでしまった場合、(relinquishmentとrenunciationで若干異なると思いますが、)ものすごい量のフォームがpdfで送られてきて、それら大量の英文のフォームに色々記入して、2日以内に大使館に郵送するか、記入したフォームをスキャンしてpdfでメールで返すか、予約日時変更するかになりました。私は頑張ってpdfで2日以内に返しました。relinquishmentのフォームには「提出前に法的専門家に見てもらいなさい」とありましたが、2日しかないので、そのまま出してしまいました。
恐らく、この何十ページにもなる、何百もの質問があるフォームで、ポイントとなるのは、「アメリカ国籍を喪失する恐れがあると知っていながら、アメリカ国籍を喪失したいがために、アメリカ国籍を失う恐れのある行為(この場合、日本に帰化する事)を行なった。私はアメリカ国籍を放棄する不退転の決意を持っている。」と言う事を明らかにしなければならない事でしょう。そのために補足的な質問があって、日本とどういう関係があるのか、アメリカとはどういうつながりが残っているのか、旅行する時はどちらのパスポートを使ってるのか、アメリカに出入国する時はどっちのパスポートか?等あります。日本で投票した事があるのか聞かれるので日本に帰化したら一番早く投票出来る選挙に白票でもいいので投票しておきましょう。誰に投票したかは聞かれませんので。
それから、アメリカ国籍を失う可能性があると分かっていて、日本に帰化したり、その他イミグレーションアクツに記載されている事を行なっても、反逆罪や反社会的な行為等の違法行為を行なったりしない限り罰せられないので、大丈夫だと思います。(詳しくは大使館のホームページの「2重国籍について」)
あと、理由を聞かれます。日本にいる家族と暮らすためとか、アメリカに仕事が無いとか、アメリカに身寄りがないとか、常識的な事を書きました。政治、思想とか税制とか波風を立てるような事は書かなくていいでしょう(笑)
アメリカの最後の住所とかアメリカ国外にいた期間とその国とかも聞かれたので、出入国の日にち、国名とかアメリカの最後の住所は把握しておきましょう。
余談ですが、日本に再帰化する時に、生まれてから今までの住所とそれらの場所に住んでいた期間、入学、卒業、仕事と期間(要するに履歴書です)が必要になります。過去の住所は、役所に届けていれば戸籍の附表とか言う所に載っているそうです(見た事はありませんが)。戸籍を見る機会はあまりありませんが、自分の生まれた場所(病院)や両親の生まれた場所をグーグルアースやストリートビューでで眺めてみると感慨深いものがあります。
何というか、帰化や国籍離脱と言うのは書類の固まりだけでなく、人生のたな卸しと言うか、これまでの人生を振り返る良い機会になります。これだけ多くの人達と関わってきたのだとか、日本に永住・帰化する際に誰が保証人になってくれるかで人の本性が見えてくるとか、煩雑で2度とやりたくない手続きですが、感無量です。
来年は2015年に米国籍を離脱した人向けのform8854が出るので、また手続きになります。でも、それを終えたら、本当にアメリカからさようならになります。
今年はNobuさんには本当にお世話になりました。来年もよろしくお願い致します。
再帰化者
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